ノーベル賞受賞者も生んだ関西バイオエコシステムの現在地──世界に通用する研究力の可能性

グローバル・ブレインの年間最大のカンファレンス「GBAF」にて実施されたセッション「ノーベル賞受賞者も生んだ関西バイオエコシステムの現在地」の様子を動画で公開しました。

【関西バイオエコシステムの現在地】なぜノーベル受賞前に投資できたのか?/グローバル・ブレインの目利き術/関西バイオエコシステムのポテンシャル/バイオ投資の最新動向【GBAF2025】

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国内最大級の独立系VCであるグローバル・ブレイン(GB)では、スタートアップと大企業との協業を促進するために年次カンファレンス「Global Brain Alliance Forum(GBAF)を開催しています。

本動画は、2025年12月に行われた「GBAF2025」での弊社キャピタリスト上田によるセッション「ノーベル賞受賞者も生んだ関西バイオエコシステムの概観と動向の様子です。ノーベル賞受賞者を多数輩出するなど、世界に通用する研究力を有する関西圏のバイオエコシステムに焦点を当て、その現状と今後の投資ポテンシャルについて深く掘り下げています。特に以下の点について詳しく解説しました。

免疫分野では阪大・京大が東大を凌ぐ実績

まずはじめに上田は、過去10年間におけるインパクトの高い論文数を集計したデータをもとに、関西の大学が持つ研究力の高さを紹介。免疫分野の論文数に絞ると大阪大学が1位、京都大学が3位となり、東京大学を凌ぐ実績を誇る現状を解説しました。関西がいかに世界トップレベルの研究力を有しているのか、具体的なデータとともに紐解いています。

バイオ系ノーベル賞受賞者7人中4人が関西の大学出身

2025年10月にノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口 志文先生(GB投資先企業であるRegCell, Inc.の創業者兼取締役)の話題も交えながら、日本のバイオ系ノーベル賞受賞者7名のうち4名が関西の大学出身であるという事実を紹介。

さらに、大阪、京都、神戸を中心として半径50km圏内に大学や大企業のバイオ拠点が集積していることも明かし、関西がどのように強固なバイオエコシステムを形成してきたのか、その土壌の実態にも迫ります。

技術シーズを生む力と投資額のギャップに可能性

大学発スタートアップの増加率において京都大学が東京大学を上回るなど、関西の技術シーズ創出能力は飛躍的に高まっています。

上田は、こうした状況にもかかわらず、実際のスタートアップ投資額は依然として関東圏に集中している現状を指摘。「関西が持つ技術シーズの魅力と事業化のギャップにこそ、投資機会としての高いポテンシャルがあると述べました。

セッション後半では、RegCellのような有望なスタートアップの投資に至ったGBが、どのような目利き方針で投資判断を行っているのかも紹介。技術・市場・経営という3つの軸をもとにした目利きを行っていることに加え、ライフサイエンス専門家チームを拡充したりバイオ特化型ファンドを設立したりと、複数の取り組みを実施しているとを明かしました。

本編はGB公式YouTubeチャンネル内のこちらの動画からご覧ください。

コラボレーター

上田 敦史(Ph.D.)のプロフィール画像

上田 敦史(Ph.D.)

グローバル・ブレイン株式会社

Director

微生物、合成生物、ライフサイエンス、食品・アグリを中心に投資実行および支援に従事。