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クラウド受付サービス「RECEPTIONIST」に出資する理由

企業の受付業務をワンストップで効率化する「RECEPTIONIST」。私たちが彼らに注目する理由をお伝えします。

執筆: Universe編集部、共同執筆:田崎 茉莉花

7月19日にGBは新たな投資先として、クラウド受付サービス「RECEPTIONIST」へ出資を公表しました。RECEPTIONISTは企業の受付業務を効率化するクラウドサービスで、市販のタブレット端末を受付に置くことでクラウドと連携し、訪問客の受付から日程調整や会議室における管理と雑務をワンストップで効率化してくれます。利用企業数は4,000社に上り、年間120万人以上が利用するサービスに成長しました。ご利用継続利用率は99.5%と高く、第三者調査(※)においても、クラウド受付システムシェアで第一位を獲得するなどこの分野の草分け的存在になっています。

本稿では成長するクラウド受付システムの可能性に触れつつ、私たちが彼らに注目する理由についてお伝えしたいと思います。

受付の無駄をなくす、シンプルな課題解決

株式会社RECEPTIONIST 代表取締役CEO 橋本 真里子
株式会社RECEPTIONIST 代表取締役CEO 橋本 真里子

RECEPTIONISTの誕生は2016年です。トランス・コスモスやGMOインターネットなど大手上場企業にて11年間に渡って受付業務に従事していた橋本真里子代表がこのサービスの必要性を感じたのは、現場で感じた無駄からでした。例えば「受付から各部署へ内線電話で連絡し、部署で電話を受けた人が担当者を探して呼び出す」という来訪者・対応する側双方の手間をなくせば、本当に必要なことに時間を割くことができるようになります。

シンプルな課題に対してRECEPTIONISTが分かりやすいソリューションを提供した結果、利用企業数は順調に伸びていきました。そしてここ数年はコロナ禍における感染症対策に寄与できるサービスとして、RECEPTIONISTが記録することのできる来客履歴の記録や完全非接触対応の需要が増えたこともあり、2020年の3月以降だけで1,500社の導入につながっています。

受付効率化から業績貢献のCRM領域へ

スタートアップの大きな仕事に「課題の発見」があります。

すでに「受付サービスといえばRECEPTIONIST」という第一想起と高い満足度を得ているサービスですが、オフィスでの来客管理や呼び出しだけにとどまらず、「受付」を基点に、その前後に存在するペインの解決に向けた模索が始まっています。

例えば受付前後にはアポイントを取るために必要な予約調整や、来客を待たせない会議室管理など、来訪客とのコミュニケーションでこれまでに解決されていない課題が存在しているのです。

元々創業者の橋本さんは日に平均で500名、月間1万人という来客を11年間継続して担当し、のべ120万人を接客した受付のスペシャリストです。個々のお客さんの持つ課題や受付管理全般が抱える課題を俯瞰しつつ、ひとつひとつ熱意を持って改善を重ねて今のサービスに落とし込んできました。この橋本さんたちの気づきこそ成長するスタートアップに必要な課題発見力であり、仮説を持って改善・改良できるチームはやはり魅力的です。

私たちGBは、この新しいサービスの広がりに可能性を感じています。現在、「外部の人と会う」ときに発生する様々なタスクをシームレスにワンストップで解決できるのはRECEPTIONISTだけです。

また、これまでは業務効率化サービスの側面が強かったですが、昨年出資を通じて提携したSalesforceとは機能面における連携も行っており、アポイントメントが確定されると、収集された情報とSalesforce上の同じ情報を自動で紐付け、活動履歴を作成することが可能になっています。

このようにサービスを通じて取集、蓄積した来客・面談履歴のデータを活用することで、CRM領域など導入企業の業績拡大につながるサービスへ進化していく展開も可能と考えています。

※日本マーケティングリサーチ機構による調査(2020年5月期)