ソーシャルeコマース「シェア買い」X Asiaに投資する理由
シェア買いアプリ「カウシェ」を展開するX Asia。中国を中心に大きく躍進するソーシャルコマースの状況を紐解きつつ、彼らの魅力と可能性についてお伝えしたいと思います。

執筆: Universe編集部、共同執筆: 鈴木 祐介
2020年11月30日、グローバル・ブレインは新たな投資としてシェア買いアプリ「カウシェ」
中国で先行するソーシャルeコマース市場
彼らを語る前にやはり注目したいのは中国市場の動向でしょう。同様のソーシャルeコマースの先例である中国Pinduoduo(拼多多・PDD)
またPDDの成長を支えた主要因の一つに、ユーザー間の拡散効果やゲーミフィケーション等により、ユーザーが自発的に新規ユーザー獲得や既存ユーザー維持を行う仕組みが功を奏し、顧客獲得単価を劇的に減少させたことが挙げられます。今回のX Asiaへの出資はこうしたサービスが日本に定着して、買い物の楽しさをオンラインでも実現し、事業としても魅力的なECサイトを日本にローカライズできるかという壮大なトライアルになります。
あえて1人では買えない「シェア買い」という体験
カウシェは一言でいうと「1人では買い物できないECアプリ」
友人や家族、またはTwitterやInstagramなどのSNS上の誰かと一緒に買い物するショッピング体験を作っています。2人以上で一緒に購入する「シェア買い」
X Asiaは2020年9月からこのシェア買いアプリ「カウシェ」
日中経験を持つ創業者、支える連続起業家
創業者の門奈剣平さんについて紹介させてください。彼はコロナ禍において感じた「モノの流通の停滞」
一方、日中ハーフの門奈さんの母国である中国では状況が少し異なります。世界で最もEC化が進む中国は、Alibaba(阿里巴巴)
もう一つ、彼にはLoco Partners2人目のメンバーという顔もあります。
2人から200人、シード前からM&A後のPMIまでを体験した経験ももちろんですが、その実績をともに築いてきたLoco Partners創業者の篠塚孝哉氏が社外取締役に参画しています。また創業メンバーとして門奈氏の大学時代からの旧友で、メルカリのグループ会社、メルペイでiOSテックリードとしてサービスを立ち上げたCTOの深谷哲史氏、門奈氏と同じくLoco Partnersでプロモーション責任者として成長を支えたCOOの前本航太氏を中心に事業を推進しています。
そして何よりGBにとっては、KDDI Open Innovation Fund(KOIF)
Loco Partnersの担当だった立岡恵介が、当時から門奈さんの働きぶりの力強さ、ドライブ力、誠実さを知っており、彼ならば大丈夫と信じられたことは大きなポイントです。私たちとしてもPDDのソーシャルeコマースの動きを日本にローカライズできるか非常に興味があった中、それを実現できるチームに出会えたことを嬉しく思っています。
起業家と共に新たな日本のコマースシーンを作る
最近、C向けサービスの起業が相対的に少ないと言われることがあります。
GBは日本にソーシャルeコマースという領域を作ることで、私たちが支援したメルカリのように社会に新たな文化を生み出し、価値を創造していける潜在的な可能性を大いに期待しています。もちろんまだ「カウシェ」
「コロナ禍で制限を余儀なくされた、家族や友人と楽しく買い物をする体験」
これをECでも実現し、オンラインでも人とつながれる、オンラインでも家族・友人と買い物で盛り上がり楽しみをシェアできるような、楽しいショッピング体験をつくることに挑戦していきます。目指すは、数年後に既存の各ECサイトに匹敵するようなソーシャルeコマース市場を日本に創出し、日本のEC化比率向上に寄与することです。