スマートバンクに出資する理由
家計簿プリカ「B/43」を展開するスマートバンク。私たちが彼らに注目する理由についてお伝えします。

執筆: Universe編集部、共同執筆:吉尾未来
7月にGBは新たな投資先として、家計簿プリカ「B/43」
決済履歴がリアルタイムに反映されるのも特徴で、プリペイドカードを店舗で使うとすぐにスマートフォンアプリに通知が届きます。さらに利用目的別に”ポケット”を作成し、残高を分けて管理したり、パートナーと共同で家計を管理できる”ペア口座”を作成できるなど、後発ながらユーザーの課題に寄り添ったサービス開発を進めています。
本稿ではスマートバンクの可能性に触れつつ、私たちが彼らに注目する理由についてお伝えしたいと思います。
連続起業家のチーム
スマートバンクの強さを語る上で、創業メンバーに触れないわけにはいきません。フリマアプリ「フリル(現・ラクマ)
2012年創業のフリル(※当時の運営会社はFablic)
スマートバンク創業チームがユーザーと徹底的に向き合い、イシューを把握してプロダクトに落とし込む力は、フリルの実績で証明されています。フリマアプリの本質は「誰でも身の回りのモノをお金に変換できる」
世界的に広がるチャレンジャーバンクの世界
今、世界的に次世代の銀行と呼ばれる「チャレンジャーバンク」
そしてここにはひとつの未来が示されています。
というのも、現金とデジタルの併用によって「デジタル側の」
貯蓄を持たない世帯は国内でも増加傾向にあります。家計の管理は若年層を中心とした多くの世代にとって重要課題です。また、キャッシュレスの浸透により、今月いくら使ったかを正しく把握することが困難になりつつあります。例えば日本で最も浸透しているキャッシュレス決済手段であるクレジットカードは後払いが基本です。ここではいつの間にか使いすぎている、という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこういった「使いすぎ」
今後、短期的にはペイロールの解禁を契機とする、給与のデジタル支払いが可能になる社会がやってきます。給与、つまり「お金の入り口」
一方、中長期的にはB/43を利用することでユーザーが月々の支出の管理をできるようになり、生活費の管理から、資産管理、資産運用等、お金を貯める、増やすといった次のステップに拡大することが考えられます。
こちらの記事にもある通り、スマートバンクのチャレンジは家計簿管理という観点では後発かもしれません。しかしそこにある参入障壁を乗り越える方法や経験をこのチームは持っています。コロナ禍において、社会では一気にデジタル化が進んでいます。これを参入のタイミングと捉えるのであれば、彼らは絶好の機会を得たのではないかと信じています。