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パッケージ起点でECバックエンドのデジタル化を促進させるshizaiに投資する理由

C/D2C事業者のバックエンド全般を一気通貫でサポートするshizai。彼らに注目する理由についてお伝えします。

執筆: Universe編集部/共同執筆:立岡 恵介・坂本祥子

2021年4月5日、グローバル・ブレインは新たな投資先として、EC/D2C事業者のバックエンド全般を一気通貫でサポートするshizaiへ出資を公表しました。正式に公開されたサービスの概要に触れつつ、本稿では私たちが彼らに注目する理由についてお伝えしたいと思います。

余白の大きなEC市場の「裏側」を支える

国内におけるEC市場の伸び代は大きく、例えば消費者向けの物販系ECであればまだ全体の7%未満しかEC化されていません。国内物販系ECだけで10兆円を超える市場にも関わらず、2018年から2019年にかけての成長率は8%超で、昨今のコロナ禍で改めてその需要の大きさに気づいた方も多いと思います。

一方、Eコマースのバリューチェーンにおいて包装資材の調達から管理は、事業者にとっての必要性や潜在市場の大きさに対して、ITで効率化されたトッププレーヤーが不在です。かつ、問屋や中間事業者が多数介する多重取引が主流となっているのが現状でした。shizaiはこの領域において中間事業者を排し、前後領域(デザインや在庫管理、物流最適化など)まで拡大した形で顧客に一気通貫の価値提供を目指しています。

資材を起点にEC/D2Dバックエンドを最適化。
資材を起点にEC/D2Dバックエンドを最適化。

パッケージ起点でECバックエンドをデジタル化する

shizaiの中心はパッケージの発注・制作です。従来であれば梱包する形やデザインなどの仕様を確定させて発注に至るまで数カ月かかることもあったオリジナルパッケージの制作工程を効率化することで最短1分で発注を可能にしています。プラットフォームとして全国の一次製造メーカーや印刷会社と提携し、直接取引を実施することで平均20%のマージンカットにも成功しています。

同条件で平均20%のコストダウンを実現。
同条件で平均20%のコストダウンを実現。

]資材購入だけではなく、その後に発生する資材の管理や実際に梱包する際のオペレーションまで手掛けているのも特徴です。商品パッケージの梱包には適した倉庫や事業者があります。こういった資材調達から管理、オペレーションまで全体をデジタル化することで全体最適を図るのがshizaiの狙いです。

また、時代の要請としてパッケージには持続可能な社会づくりへの協力が求められています。そこでshizaiでは過剰包装やプラスチック資材の廃止など、包装資材の観点から地球に優しい素材やインキを提供できるようサプライヤーとも提携を進めています。成長一辺倒だったスタートアップにも時代との協調が必要であり、こういったメッセージを届けることができるバランス感覚や実行力も持ち合わせています。

shizaiでサステナブルアクションを。
shizaiでサステナブルアクションを。

電通からスタートアップへ

最後に創業者のことをご紹介させてください。今回出資したshizai代表取締役の鈴木暢之さん、共同創業者の油谷大希さんは共にグローバル・ブレインが出資したスタートアップの出身です。代表の鈴木さんは新卒で電通に入社し、大手ブランドのコミュニケーション領域におけるプロデューサーとして、TVCMやPRなどの戦略に携わった経歴の持ち主です。その後、創業時期に入社したスタートアップでは、オペレーションやCSなど広範囲に渡るビジネス領域全般を管轄されるなど、そのリーダーシップや事業を推進する力には注目をしていました。

特にB2B領域では様々なステークホルダーを巻き込む力・調整能力が試されます。その点、鈴木さんは社内外を巻き込み、事業を推進する力を十分にお持ちです。かなり複雑な業務や交渉も丁寧に進める力に長けているため、それぞれの利害を調整しながら包装資材の最適化を進められるのではと期待しています。

shizaiではプロダクト組織の拡大をするために採用を強化中です。繰り返しになりますが、EC市場はこれからさらに加速していきます。全産業がデジタル化へ構造転換する中、ECを幅広い形で経験することは、今後のビジネスを占う上でまたとない経験になるのではないでしょうか。巨大産業の変革を初期メンバーとして実行したい方にとってshizaiは最適なスタートアップになると確信しています。興味がある方は、ぜひ大企業からスタートアップに飛び込んだ代表に話を聞きに行ってみてください。

左からANRI中路隼輔氏、shiza創業者i油谷大希氏、同社代表鈴木暢之氏、GB坂本 祥子、GB立岡 恵介。
左からANRI 中路隼輔氏、shiza 創業者 油谷大希氏、同社代表 鈴木暢之氏、GB 坂本祥子、GB 立岡恵介。