わたしが経営陣になった理由——スタートアップへの転身ストーリー
創業者・代表者「以外」のメンバーがどうして経営陣になったのか、お聞きしてみました。

執筆: Universe編集部
スタートアップの創業ストーリーはなぜこの事業を立ち上げなければならないのか、というミッションの根幹を表現する手段としてもよく使われています。その一方、創業者以外の経営陣についてフォーカスが当てられる機会は少ないのではないでしょうか? そこで今回、創業者・代表者「以外」
大手からの転身
ユーフォリアで執行役員を務める小西徹(写真左)
「日本サッカー協会よりも以前に日本HPというテクノロジーの会社にいたこともあり、『テクノロジー x スポーツ界』
大きな企業・組織からスタートアップに参加することへの不安については「変化の中心になる可能性があり、ダイナミックなことが経験できるメリットがそれを上回る」
「スポーツ業界で事業を成功させるのは日本ではなかなか難しいことですが、大きなチャレンジなので誠実にいろいろな人と仕事して実績を積んでいきたいです」
考えていなかったスタートアップへの転身
小西さんと同じく大手からの転身組で、エンジニアとしての経験を語ってくれたのがRevCommの執行役員 CTOを務める平村健勝(写真中央)
RevCommは代表を務める會田武史さんが2017年7月に設立したスタートアップで、IP電話と録音・文字起こし・音声解析がひとつになったツール「MiiTel(ミーテル)
ただ、平村さんは当初、スタートアップへの転身はあまり考えていなかったそうです。
「コンサルタントとして一通りの経験を積めたかなと感じ、新しい挑戦を探していました。スタートアップへの参画は全く検討していませんでしたが、コンサルタント時代も通信業界を担当していたこと、システム開発に加えてAIや機械学習の技術をはじめとする、これまでのスキルや経験を活かせそうな場だと感じました。最先端のテクノロジーとデータを活用して社会問題を解決したいという私自身の想いが、RevCommのコーポレートミッションである『コミュニケーションを再発明し人が人を想う社会を創る』
社員数十万人を抱えるグローバルの大手コンサル会社から、社員一桁台のスタートアップへの転職はそう容易な意思決定ではなかったようです。しかし、この迷いを断ち切って背中を押してくれたのは他ならない、ユーザーの声でした。
「当時ベータ版を利用してくださっていたユーザー様へのヒアリングの結果、多くの方から早くリリースしてほしいという期待の声をいただき、市場でのニーズが高いプロダクトということがわかったんです。それで頭の中に描いていた今後のロードマップの実現可能性の高いアイデアだということが明確になり、入社へ踏み切るきっかけになりました」
現在は、CTOとして半分の時間を主に通信領域を中心とした独創的な新機能の開発や性能改良、海外展開するためのプロダクトの研究開発、残りの約50%の時間を技術戦略や組織づくりを始めとした経営に充てているという平村さん。後悔はありませんでしたか?という問いに次のようなコメントをくれました。
「RevCommでは様々なバックグラウンドのプロフェッショナルが在籍しています。その中には、コンサル、商社、通信キャリア、SIer、研究機関など出身も様々で、外資系、日本企業、スタートアップなどカルチャーも様々です。
しかし、各業界のベストプラクティスを寄せ集め、お互いがお互いのことをよく知ることで、全てのメンバーが居心地の良い環境で高い専門性を持って各ミッションを推進できる働きやすい組織を実現できていると考えています。
後悔していることとしては、あまりないですが、想像よりも早いスピードで事業が成長していることもあって、ビジネス面やテクノロジー面での新しい挑戦が毎日のように求められていることでしょうか(笑)
より大きな挑戦
大手を経験してスタートアップに転身した小西さんと平村さんと少し異なるストーリーを持っているのがファーメンステーションで取締役COOを務める北畠勝太(写真右)
北畠さんは以前、事業責任者としてメガベンチャーに在籍をしていましたが、「(既存の大きな基盤がある中で)
「仮に失敗してもどうにでも生きていけると思っていたので、リスクは特にないと考えていました。唯一は、年収が一時的に下がることは必然なので、どのような環境になったとしても自分の子供には変わらない機会の提供をしたいとは思っていました。
ファーメンステーションに参画するメリットとしては、サステナビリティに真正面から先駆者としてチャレンジできる機会、製造業・地域との連携(岩手県奥州市にラボがあります)
今回お話を伺ったどの方も、大手企業や他業界からの転身組。それだけに「スタートアップだからこそできるチャレンジ」