年始のご挨拶と2025年の新戦略について
2025年もさらに飛躍の年とすべく、GBAFでも発表した新戦略を軸にチーム一丸となって邁進してまいります。
執筆: 百合本 安彦
あけましておめでとうございます。グローバル・ブレイン(GB)の百合本です。
2024年はフラッグシップファンドである9号ファンドを含めて9つのファンドを設立し、年間の調達額は791.3億円、AUMは3,395.9億円となりました。投資実績においても168件336億円と、市況が厳しい中でも過去最高の実績で着地することができました。
2025年もさらに飛躍の年とすべく、年次イベントのGBAFでもお話した下記の戦略を軸に進めていく予定です。
GB独自の投資モデル確立
GBのフラッグシップファンドは、全ファンドでパフォーマンス予測が2.5倍を超え、グローバルで見ても高い水準を維持しています。一方、ファンドサイズを大きくしすぎたグローバルVCは、スタートアップ投資バブルがはじけたことで、パフォーマンスを出すことに苦戦。ファンドレイズも難航している状況です。
GBとしては最大のチャンスを迎えていると考えており、このまま適切なファンドサイズを維持しつつ、成長可能性の大きいスタートアップに対するリード投資と投資後の成長支援をさらに徹底することで、グローバルに活躍する企業の輩出に貢献していきます。
グローバルNo.1の支援体制の構築
GBの支援体制は、その深さと幅の両面においてグローバルでも随一であることを自負しています。戦略の策定支援だけではなく、実行・検証・改善まで深く入りこんで、投資先企業の成長にコミットするチーム基盤を作ってきました。知財、GR(Government Relations)、採用、PRなど専門領域も含め、スタートアップの状況に合わせて支援メニューをカスタマイズできる体制を構築しています。
支援期間1年を越える注力支援先は支援終了後も継続的に成長する傾向にあるため、People PracticeやCVC向け支援などの新たな領域も加え、引き続き体制を強化していきます。
CVCにおける圧倒的No.1ポジション確立
GBの運営するCVCの直近1年での投資件数は約100件で、グローバルにおいても2位以下を大きく引き離してNo.1*となりました。GBのようなVC as a Serviceを提供するVCは、米国を中心に欧州、オーストラリアなどに複数ありますが、その中でもGBは支援チーム数や投資件数、Exit件数ともに群を抜いています。
今後はCVCのグローバル展開も見据え、グローバルにスタートアップ投資を考える大企業との連携や、海外企業との協業の推進なども積極的に行っていくつもりです。
また、領域についても事業ドメインとしての拡張性、GBのソーシングケイパビリティとの親和性を考慮しながら、新たなCVCの設立にも注力し、CVCにおける圧倒的No.1ポジションの確立を目指していきます。
*2024年8月末時点。PitchbookのデータをもとにしたGB調べ。
Data-Driven VCとしてグローバルTop水準へ
GBには内製のエンジニアチームがあり、独自のCRMなどのVC業務に特化したシステム開発を進めています。その活動が認められ、データとテクノロジーを駆使したスタートアップ投資を推進する世界最大級のコミュニティData-Driven VCによって、VCの変化をリードする190社に選定されました。今後も引き続きData-DrivenなVCを目指して、VC業務をアップデートしていきます。
これまでGBではAUMが拡大するとともに社員数も増加し続けてきました。労働集約モデルから脱却し、非連続な成長を実現するためにもData-Driven化は急務です。AIなどのテクノロジーをフルに活用し、ソーシングやDD業務などの改善にも挑戦していきます。
自分たちもスタートアップマインドを持って
世界に羽ばたくスタートアップ創出の支援をするためにも、自分たちにもスタートアップマインドが必要だと考えています。日本のスタートアップエコシステムはまだまだ発展の余地がありますし、GBとしても全力で取り組んでいくつもりです。
2025年も名実ともにグローバルトップTierVCを目指し、チーム一丸で邁進していきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。