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年始のご挨拶と2022年の新戦略について

2022年はさらに飛躍の年とすべく、5つの戦略を軸に邁進してまいります。

執筆: 百合本 安彦

あけましておめでとうございます。グローバル・ブレイン(以下、GB)の百合本です。

2021年は投資件数、投資額ともに過去最高となり、キャピタルゲインも110億円以上となりました。ファンドの累計運用総額も1,700億円を超え、組成したばかりの8号および6号7号フォローファンドからも、さっそくいくつか投資を決定させていただいております。

2022年はさらに飛躍の年とすべく、GBAFでもお話した下記の戦略を軸に邁進してまいります。

1. グローバル市場への本格展開

GBは、国内シリーズAラウンドで調達したスタートアップの80%以上を投資検討しており、投資後も徹底的な支援を通して価値向上を行い、安定的なパフォーマンスを出しております。

一方、日本の上場時価総額は海外と比べて低く、高いリターンを目指すためには海外への投資が必須です。特にアメリカ、中国、ヨーロッパなど投資規模の大きな地域へ展開し、より高いリターンを目指していく考えです。

そのためにも高い成長の見込めるスタートアップへの厳選投資は欠かせません。グローバル・ブレインはセコイア・キャピタルやアクセルなど、グローバルトップVCと共同投資に取り組んできました。今後もその動きをさらに加速させ、既存の7カ国8拠点に加え、ドイツとインドを加えた10拠点体制で臨んでまいります。

2. 次世代型CVCの確立

Fortune100企業のうち52社がCVC投資を実施しており、グローバルでCVCの設立数は増加しています。投資件数も金額も大きく増加し、グローバルにおけるCVC投資金額比率は全体の5割を超えています。今後もこの動きは加速していくでしょう。

GBでも8つのCVCを運営させていただいてますが、さらにDXやカーボンニュートラル、創薬など、弊社が投資対象とする領域でのCVC組成に向けて活動中です。

また、CVCのパフォーマンス向上のため、投資戦略から効果測定に至るまでを支援するCVC支援強化チームを新設しました。運営の支援はもちろん、協業実現に向けた交渉や契約締結の推進支援、人材採用及び育成支援を含めたCVC社内体制の構築支援、戦略的・財務的リターンを可視化する効果測定ツールのご提供など、幅広い支援を実施してまいります。

3. 重点投資領域の拡張

グローバルのトップリスクである感染症と気候変動の問題はスタートアップ業界でも注目度が高く、Life ScienceやClimateTech領域における投資金額やExit比率は眼を見張るものがあります。また、ユニコーンの数ではFinTechやDXなどの領域が引き続き目立っているため、グローバル・ブレインとしてはDX、FinTech、Life Science、Climate Tech、インパクト投資などの領域を重点的に拡大します。

DeepTech領域においては、これまで多様なバックグラウンドを持つ専門家を数多く採用してきました。引き続き採用を強化しながら、万全の体制で臨んでまいります。

4. 投資後の支援強化

スタートアップが投資後も大きく成長するために、GBでは様々な支援メニューを取り揃えており、さらに近年は投資先支援チームを強化し、スタートアップの事業成長のため徹底的に支援してきました。

戦略立案から実行までを支援するValue Up Teamや、海外スタートアップのビジネス展開を支援するBizDevチームを始め、PR、人材採用、知財戦略など、各投資先の状況・課題・ニーズに合わせて支援できるよう、専門家チームも拡充しています。今後もさらにメンバーを強化し、幅広いメニューで投資先を支援してまいります。

5. 地方創生の加速

リモートワークが浸透したことで、自分の好きな場所での起業を考える方も見られるようになってきました。アメリカではシリコンバレーからテキサスに移る企業も出てきており、同様に日本でも地方への分散化は進んでいくと思われます。

この潮流を踏まえると、地域経済を活性化させ企業場所の選択肢を増やしていくことは、日本全体の成長につながると考えています。また同時に、地方の優れた技術やビジネスのタネを発掘し、その事業を支援していくことも重要です。

そのため、GBは各地域の金融機関と連携し、将来の成長を支える新しい経済・産業の創出を支援してまいります。まずは京都銀行さんとともに、関西地区の地域活性化やオープンイノベーションの支援に取り組んでいく予定です。

名実ともにグローバルトップVCを目指し、2022年もスピード感を持ち、チーム一丸となって取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。