期待のシードスタートアップが登壇!GBAF 2023「XLIMIT Showcase」レポート
グローバル・ブレインのアクセラレータプログラムに採択された5社がピッチを行いました。

執筆: Universe編集部
2023年12月1日に開催したグローバル・ブレイン(GB)
【grow&partners】「子供を預ける」をとにかく楽しく
grow&partnersは「社会をすべて子供の学びの園庭にする」
子供を持つ保護者の多くは家事や育児に追われ「自由な時間」
このサービスを展開するなかで大きな課題が浮かび上がります。それは母親たちが感じる「罪悪感」
そこでgrow&partnersは、子供を預ける行為を徹底的に楽しくする新事業を立ち上げました。JR東日本と提携したプログラム「駅いく」
grow&partnersの事業は保護者からのサービス料で収益をあげるビジネスモデルですが、子供を預かっている間の保護者にサービス利用を促すことで、ARPUの上昇も見込んでいます。代表取締役の幸脇氏によると、将来的にはサブスク会員制に移行して収益性を上げていく想定とのことです。
幸脇氏は「“子供を預ける”という行為を楽しいものに変え、子供と親の両方が充実する社会を築きたい。そうした熱意のある企業の方とはぜひお話をできれば」
【LX DESIGN】誰もが諦めかけていた学校改革に取り組む
LX DESIGNは、学校教育から1兆円企業を創り、社会を変革することに取り組むスタートアップです。
たとえば、普段通っている学校に世界中の優秀なエンジニアやクリエイターがやってきて授業をしてくれたら、子どもたちに大きな刺激を与えてくれるでしょう。しかし、外部人材による授業を自前だけで行える学校はそんなに多くはありません。学校の先生たちは忙しくて人材を招く余裕がなく、また自らの学びを子どもたちに提供したい人がエントリーできる仕組みもなかったためです。
この課題を解決するため、LX DESIGNは「複業先生®」
しかし代表取締役社長の金谷氏は「これだけではマーケットを取り巻く課題は解決しない」
たとえば教員が属人的に行っていた業務をAIによって自動化する支援を提供。子どもたちの学習履歴や興味関心のデータをもとに、教員が属人的に作成していた学級通信、授業レポート(保護者向け、管理職向けの報告)
代々教員を務める家系に生まれ、自身も教員として勤務した経験を持つという金谷氏。「学校教育に新たな関係人口をもたらし、誰もが諦めかけていた学校現場の課題に取り組んでいきたい」
【Flamers】「メタバースでデート」を当たり前にしたい
近年、新しいコミュニケーションの場として注目を集めている「メタバース」
Flamersは映画館や水族館に行ったり、店にご飯を食べに行ったりするデートをすべてメタバースで行える世界を目指しています。このビジョンは、代表取締役の佐藤氏自身がメタバース内で出会った女性とメタバースの中でデートを重ね、最終的には結婚まで至った原体験がもとになっています。
提供しているサービスは、恋愛メタバースアプリの「Memotia」
登録者数のうち5組が婚約まで至った事実も発表されました。そこまでユーザーを惹きつけるのは、宇宙や京都を模したMemotiaのさまざまなワールド。これらのワールドでは平均して3.8時間デートが行われており、中には16時間半もメタバース内でデートを重ねたユーザーもいるとのことです。
ビジネスモデルは従来のマッチングアプリと同様、男性ユーザーから利用料を得る形態をとっていますが、今後は別の課金形態も検討していると語る佐藤氏。通常のマッチングアプリの主な課金タイミングは会員登録時ですが、Memotiaでは自社サービス内でデートが行われるため、ワールドやアバター、ギフトにも課金余地があると述べました。
佐藤氏はMemotiaについて、「マッチングアプリではなく、あくまで“デートのアプリ”にしていきたい」
【クレイ・テクノロジーズ】「誰にどう売るか」を迅速に企画できる世界へ
クレイ・テクノロジーズは、消費者分析に焦点を当てたスタートアップです。代表取締役 CEOの中田氏は、以前日米のマッキンゼーで消費財の企業向けにマーケティングのサポートを行った経験があり、その時の課題感をもとに「Qlay」
Qlayが解決するのは、企業のマーケターが行う定性分析の課題です。これまでの定性分析は、マーケターが商品レビューやSNSのコメントを1つ1つ人力で読み解く必要があるため、非常に手間と時間がかかるものでした。消費者分析の時間のうち、半分以上がこの定性分析に費やされてしまうこともよくあるといいます。
Qlayでは、特定の消費財商品に関連する口コミデータやSNSの投稿を収集し、大規模言語モデルを利用して瞬時に消費者の意見を分析します。
Qlayの強みは、次のアクションにつながりやすい深い洞察を提供できる点にあります。類似ツールは消費者による頻出ワードを理解できるだけですが、Qlayは「なぜその意見が出るのか」
またQlayの利用を進めてさらにデータを収集し、クレイ・テクノロジーズ独自の大規模言語モデルに学習させることで、将来的には「どういう商品を、どういう人に、どう売れば刺さるのか」
中田氏は「消費財の企画系業務の一元管理と全体の最大効率化が、クレイ・テクノロジーズのビジョンだ」
【ビットクォーク】製造業の「人員配置」を誰でも簡単に
ビットクォークは、「assimee」
製造業の工場などでは、入荷や出荷などの状況によって人員数が日々変動します。管理者は過去のデータをもとに経験や直感で人材の配置を行っており、その結果、納期遅れや残業が慢性化。近年は人材不足の影響で生産性の向上が求められていますが、管理者の経験に依存する手法では人員配置の精度が低く、再現性も乏しい点が課題です。
ビットクォークの提供する「assimee」
代表取締役CEOの小森氏は、assimeeのデモ動画を映しながら、直感的な操作でモデルを構築できると紹介。ビジネスモデルは年間の定額課金で、大企業を主要なターゲットとし、全社横断的なDXを推進する部署などにアプローチしていく予定だと明かしました。
物流業界の人員配置や在庫最適化に留まらず、幅広い産業や課題への展開も計画中とのこと。特に、工場や倉庫が抱えるリードタイムや生産設備のレイアウトに関する課題にも「デジタルツイン」