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GB Tech Trend #007: 自動運転時代のOSは誰が握る?「Cruise」にMicrosoftが出資

CES 2021が開催されたこともあり、自動運転技術の話題が多かったです。

大型調達を果たしたCruise。Image credit: Cruise。
大型調達を果たしたCruise。Image credit: Cruise。

執筆: Universe編集部

グローバルテックニュースでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。CES 2021が開催されたこともあり、自動運転技術の話題が多かったです。

今週の注目テックトレンド

自動運転企業「Cruise」が大型調達を実施しました。今回の20億ドルの調達により、一層の商業実用化に向けて加速することが予想されます。

また、なんといってもMicrosoftとの提携が一番の肝となりそうです。最近ではAppleが自動運転車プロジェクトを再度リソースを費やして動かしていることが報道されてました。細かなUI/UXまでこだわれる点において、Appleらしい動向です。対するMicrosoftはCruiseと提携することで、自動車開発を外部に任せ、自社の強みであるAI技術を最大限活かす方向へと打って出ています。

AppleとMicrosoftの動きから注目されるのが、自動運転市場におけるOSはどちらが握るのか、という点です。パソコン市場ではMicrosoftが市場シェアを握っていますが、次なる市場では全く違う話になってきます。

さらに、OSの先を見据えれば誰が自動運転時代のSuperappの座を獲得できるのかにも注目されます。今回紹介しているスタートアップ、電気自動車向け充電ステーションを展開する「Volvo」のような周辺企業も巻き込み、一貫した自動運転サービスを提供する企業がどこになるのかにも注目されるでしょう。その中心にいるのがCruise - Microsoft連合なのか、Appleなのか、はたまたAmazonに軍配が上がるのか、今後の市場の動きに期待が集まります。

今週(1月16日〜1月23日)の主要ニュース

IPOを目指すGrab。Image credit: Grab。
IPOを目指すGrab。Image credit: Grab。

GrabのIPO報道

東南アジアの配車・フードデリバリーサービスを提供する「Grab」は、IPOを熱望する投資家に後押しされ、今年中に米国での上場を検討している、とロイターは報じている。少なくとも20億ドルの資金調達が可能であり、東南アジア企業の海外株式公募としては最大規模となる可能性が高いとのこと。— 参考記事

リサーチ専門家のマッチング「ProSapient」1,800万ドル調達

ロンドンを拠点とする機械学習によるエキスパートネットワークとリサーチプラットフォームを提供する「ProSapient」は、Smedvig CapitalがリードするシリーズAの資金調達で1,000万ドルを調達した。投資家のGuy Hands氏と初期出資者である24 Haymarketが参加した。同社は現在までに1,800万ドルを調達している。メインターゲットは投資家やコンサル。彼らとリサーチ専門家をマッチングさせるプラットフォームを運営する。— 参考記事

インドメッセージング「Hike」閉鎖

インドのメッセージング・プラットフォーム「Hike」が閉鎖された。閉鎖理由は不明だが、Bloombergによると、HikeはWhatsAppとの競合に苦戦していたという。Kavin Bharti Mittal氏が操業したHikeは、14億ドルの企業価値を前回ラウンドで評価されていた。SoftBankとTencentが出資者であった。— 参考記事

フラワーデリバリーの「Bloom & Wild」7,500万ポンド調達

ロンドンを拠点にオンラインフラワーデリバリー事業を展開する「Bloom & Wild」は、シリーズDの資金調達で7,500万ポンド(1億200万ドル)を調達した。General Catalystが本ラウンドをリードし、Index Ventures、Novator、Latitude Ventures、D4 Ventures、および以前の出資者であるBurda Principal Investmentsが参加した。2020年度の収益が前年度比160%増加を見せており、累計400万回の配達実績が投資家の好感につながった模様。— 参考記事

オフライン地図アプリ「Maps.me」が5,000万ドル調達

オフライン地図アプリ「Maps.me」は、香港の投資会社であるAlameda Researchがリードしたラウンドで5,000万ドルを調達した。このラウンドにはGenesis CapitalとCMS Holdingsも参加した。Map.meは世界中で1億4,000万以上のユーザーを持つ。今後、マルチ通貨ウォレットを実装し、ホテルに代表される娯楽施設の直接予約や位置情報サービスと分散型金融(DeFi)ツールを組み合わせていくという。旅行業や地元企業は、サードパーティのプラットフォームを使わずに顧客から直接支払いを受けることができるようになり、人口統計、場所、興味に基づいて最も関連性の高い顧客にリーチすることができるようになるとのこと。— 参考記事

農家にフルスタック農業サービス「DeHaat」3,000万ドル調達

インドのグルグラムに拠点を置き、農家にフルスタック農業サービスを提供する「DeHaat」は、Prosus Venturesがリードする3,000万ドルの資金調達を行った。このラウンドには、以前の投資家であるSequoia Capital India、FMO、Omnivore、AgFunderも参加している。— 参考記事

遠隔医療サービス「K Health」が1億3,200万ドル調達

機械学習を使ったAIチャットボット診断ツールと遠隔医療サービスを提供する「K Health」は、GGV CapitalとValor Equity PartnersがリードするシリーズEの資金調達で1億3,200万ドルを調達した。同社は現在、合計で2億7100万ドルを調達している。共同創業者のAllon Bloch氏は以前、WixやVroomのCEOを務めていた。今後、小児医療へと注力していくという。— 参考記事

自動運転開発「Cruise」がMicrosoftと資本提携

General Motorsの子会社である自動運転開発企業「Cruise」は、新たな株式ラウンドで20億ドルを調達し、評価額を300億ドルに押し上げた。Microsoftを投資家およびパートナー企業として迎え入れた。GM、ホンダ、その他の機関投資家も同社に資本を投入しており、自律運転技術の商業化利用に近づいている。— 参考記事

電気自動車充電ステーション「Volta」1億2,500万ドル調達

広告を利用して収益化する電気自動車充電ステーションのネットワークを開発する「Volta」は、非公表投資家グループから新たに1億2,500万ドルの資金調達を行った。本シリーズDのラウンドは、Voltaの総資金調達額を2億ドル以上に上げた。同社ステーション・ネットワークは、食料品店、薬局チェーン、銀行、病院の周りの駐車場にまで及ぶ。充電コストは利用ステーション近くの小売業者や商品販売元が受け持つ。各ステーションには55インチのディスプレイが並び、そこに広告表示される。— 参考記事