GB Tech Trend #081: ゲームクリエイティブもAIが自動生成「Scenario」は市場を一変させるかも
「AI × Metaverse」「AI × Web3」といったよりエッジの効いたサービスが世の中に展開されそうです。

執筆: Universe編集部
今週の注目テックトレンド
GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
Stable Diffusionのβ版発表から未だ半年足らず。スタートアップ市場において自動生成AI領域は注目の的になっています。そんな中、新たに頭角を現しつつあるのが「Scenario」
Scenarioはゲームアセットに焦点を当てた自動生成AIです。ユーザーは自身の作品を教師データとしてアップロードし、AIがユーザーの作品世界観やキャラクターの特徴を学習後、似たような作品を出力します。AIに関しての知識不要で活用できるノーコードツールとなっています。
自動生成AIに付きまとう著作権の問題に関してScenarioはアップロードユーザーに一任しており、自作もしくはオープンソース作品のアップロードを奨励しています。これはPinterestなどが著作権をユーザー側の問題として自社を免責する規約と同じ考え方です。
ゲーム市場における自動生成コンテンツ(ジェネレイティブ)
また、Scenarioの登場はNFT市場の機運を高めるきっかけをもたらす可能性もあります。たとえば、著名VCのAndreessen Horowitzが出資するフィリピン拠点のスタートアップ「BreederDAO」
近年、Yield Guild GamesのようなNFTゲーム上でお金を稼ぐ「プレイヤーギルド集団」
Scenarioのターゲットユーザーはあくまでも一般クリエイターですが、同社が持つゲーム資産の自動生成と、BreederDAOが保有するようなブロックチェーン供給ロジックを組み合わせた新たな自動生成AIが登場すれば、「AI × Metaverse」
さて、Business Insiderの記事では、昨今のAI市場は3つの領域に分けられると述べられています。それは(1)
(1)
独自のAIモデルを構築する企業は競争優位性も高いですが、もっと敷居の低い参入先としてはPrisma Labsのような自社の既存プロダクトに一般公開されたAIモデルを導入し、新たな価値を生み出す方法が挙げられます。ScenarioのようなAIモデルをどのようにして自社プロダクトに活かすのか。2023年はこのような組み合わせという視点で、これまでになかった商機が広がりそうです。
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