GB Tech Trend #078: SlackにGmailにTwitter——たまり続ける「タブ消化」に特化したブラウザSigmaOS
彼らの成長を加速させた要因に「エクストリームユーザーニーズ」の存在が挙げられます。

執筆: Universe編集部
今週の注目テックトレンド
GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
今やSlackやGmail、Twitter、Dropboxに至るまで、多くの人が各アプリを縦横無尽にスイッチングしています。このスイッチコストを減らすプロダクトが多く誕生しており、2018年のY Combinator参加組である「Station」
今回紹介する「SigmaOS」
SigmaOSの特徴は、アプリではなく「タブのスイッチコスト」
このタブ問題に一括管理の思想を持ち込んだのがSigmaOSです。同社はブラウザそのものを開発し、「Workspace」
タブを「タスク」
従来の一括管理サービスは、各種メッセンジャーやSNS、データストレージサービスを一つに集約させ、「見やすくなる」
SigmaOSのプロダクト開発が始まったのが2021年で、約2年でここまでの調達に漕ぎ着けています。彼らの成長を加速させた要因としてはStationのような先行事例があったことに加え、「エクストリームユーザーニーズ」
ここでいう「エクストリームユーザーニーズ」
このコンテキストにうまく応えた例として、Gmailと連携して高速にメール返信できるサービス「Superhuman」
Superhumanは1日3時間以上メールに使う、マネージャークラス以上のハイエンドユーザー向けメールサービスです。Gmailと連携すると、Superhuman独自のインターフェース上でGmail経由で舞い込んでくるメールに対応できるようになるもので、月額30ドルとかなり高価なサービスです。特徴的なのはSigmaOSと同様に、メールを「タスク」
現在、SigmaOSがSuperhumanほどにハイエンドユーザー向けに振り切っている印象はありませんが、少なくとも「メール消化」
Superhuman同様、1つの仕事に1日の大半の時間を費やすハイエンドユーザー層へアプローチできる可能性をSigmaOSは秘めています。今後どこまでユーザー数を伸ばせるのか期待が高まります。
11月15日〜11月28日の主要ニュース
大学生特化SNS「Fizz」1,200万ドル調達
大学生専用のソーシャルメディアプラットフォーム「Fizz」
デジタルフレーム向け写真共有アプリ「Aura」4,090万ドル調達
デジタルフレーム向け写真共有アプリ「Aura」
フィーチャーフォンOS「KaiOS」8,240万ドル調達
フィーチャーフォンOSを開発している「KaiOS」
AIセールスボット「Saile」135万ドル調達
AIセールスボットを開発する「Saile」
ノーコードインターフェース「Taktile」2,000万ドル調達
ドイツを拠点とする「Taktile」
中小企業向け銀行プラットフォーム「Novo」3,500万ドル調達
中小企業向け銀行プラットフォームを開発する「Novo」
AI向け医療画像セットを提供する「Segmed」520万ドル調達
臨床医、研究者、開発者向けに、AIアルゴリズムのトレーニングや検証に使用する医療画像データセットを提供する「Segmed」