GB Tech Trend #075: 持続可能な社会を求めるZ世代——スタートアップはESGにどう取り組むべきか
地球環境へどの程度ポジティブな影響をもたらすのかが購入判断軸となる流れです。

執筆: Universe編集部
今週の注目テックトレンド
GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
Z世代を中心に「ESG(SDGs)
たとえばD2Cアパレル企業として著名な「Everlane」
大量生産、大量消費、大量破棄され、多量の労働の対価として低賃金で働かされる持続性のないアパレル市場のサプライチェーンの現状に対して、Everlaneの商品を購入することを通じ、誰もが反対の意思表示を出せるというメッセージを「We believe we can all make a difference.(私たちは誰もが変化を起こせることを信じる)
別例ではAI保険会社の「Lemonade」
同社は「社会悪をソーシャルグッドに」
これは保険料の20%を手数料として徴収した上で、もし保険料のプール金に余りが発生した場合、顧客が選択したチャリティ活動へその資金を充てるというものです。Lemonadeを利用した被保険者は、自然と社会貢献に参加できるという循環が生まれ、わずか数年で上場するまでに至りました。
気候変動に端を発した全世界的なESGへの関心は、消費者マインドを人間中心から地球中心へと変化させつつあります。そして今、地球に存在するステークホルダー全員の持続可能性に絡んだサービス開発が進んでいるようです。
先日、1,450万ドルの資金調達を発表した「EcoCart」
また、決済ページにて顧客がカーボンニュートラルに対して、少額の活動金を寄付できる機能を追加でき、各小売企業の「ESG活動推進」
また、累計300万ドルの調達を果たしている「Givz」
GivzのAPIを導入することで、Eコマース顧客に「購入金額のX%を寄付に充てる」
ESGのアプローチは時代の要請です。一方、この設計をあらゆる企業がスムーズにできるほど容易でないのも事実です。この点、事業者の課題を解決しつつ、ご紹介したスタートアップたちのようにサイトアドオンやAPI導入で軽減させるアプローチはこれからも増えてくるかもしません。
10月4日〜10月17日の主要ニュース
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