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GB Tech Trend #067: Cryptoysが目指す、“キッズNFT市場”への挑戦

新たな動きがWeb3領域で起こっています。

2,300万ドルを調達した「Cryptoys」(Image Credit:Cryptoys)
2,300万ドルを調達した「Cryptoys」(Image Credit:Cryptoys)

執筆: Universe編集部

今週の注目テックトレンド

GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

暗号資産(仮想通貨)市場が冷え込み、いまは「仕込みの時期」と言われていますが、新たな動きがWeb3領域で起こっています。NFTゲームプラットフォーム「Cryptoys」は6月23日、Andreessen Horowitzがリードする2,300万ドルのシリーズAラウンドを発表しました。本ラウンドにはバービー人形で有名な大手玩具メーカー「Mattel」も参加しています。

クリプト系メディアのThe Blockによると、Cryptoysは大きくて可愛い目がチャームポイントのコレクティブル・キャラクター(NFTコレクション)の展開に始まり、遊びながら稼ぐモデル「Play to Earn」モデルのゲームの構築、さらにはオリジナルアニメの展開まで予定しているそうです。

Cryptoysは一時期ブロックチェーンを活用したゲームで有名となった「CryptoKitties」を開発した「Drapper Labs」と提携、同社のブロックチェーン「Flow」をもとにゲーム開発をしています。Mattelとも提携し、Flow上で同社の玩具キャラクターを展開するとのことで、ブランド力の高いキャラクターを取り込む形でWeb3領域に参入してきます。

Cryptoysが解決するのはキッズゲーム市場の課題です。子供たちは自分の興味に応じて好きなゲームを転々とし、飽きたゲームには課金アセットが残り続け、使わなくなれば無駄になってしまいます。

そこでCryptoysはゲームアイテムをNFT化し、プラットフォーム上での流動性を持たせることで「無駄のないゲーム市場」を目指そうとしています。飽きられたゲームに溜まる課金アイテム全てが売買され、その手数料を収益化できる未来が来れば、新たな巨大市場が期待できます。

しかしながら、現在のNFTは投機目的、かつガス代やウォレット接続などの難解な言葉が並び、なかなか子供が遊べるような環境にはなっていません。こうしたUXの課題をキッズ市場に焦点を当てることで解決を図ろうとしています。 ウォレット管理は親となると予想されますが、子供の支出管理と適切なNFTアイテム売買をモニタリングできる機能を備えたウォレット開発も考えられるかもしれません。様々な関連市場も立ち上がることでしょう。

6月14日〜6月27日の主要ニュース

4,600万ドルの調達をした「Amogy」(Image Credit:Amogy)
4,600万ドルの調達をした「Amogy」(Image Credit:Amogy)

アンモニア駆動の大型車両を開発する「Amogy」4,600万ドル調達

海洋貨物船や18輪トラクタートレーラーなどの大型・長距離車両をアンモニアで駆動するカーボンニュートラルな方法を開発する「Amogy」が4,600万ドルのラウンドを発表した。リードしたのはSK Innovationで、Saudi Aramco Energy Venturesと以前の出資者Amazonが参加した。同社は合計6,830万ドルを調達している。— 参考記事

ブルカラー領域でのロボット開発をする「Apptronik」1,460万ドル調達

製造、自動車、サプライチェーンの分野で人間の労働者に代わるロボットを開発する「Apptronik」はCapital Factory、Grit Ventures、Perot Jain氏などからシードラウンドで1,460万ドルを調達した。同社はこれまでに合計2,280万ドルを調達している。— 参考記事

遠隔診療プラットフォーム「August Health」1,500万ドル調達

医師との遠隔健康診断など、高齢者向け住宅の居住者を対象としたSaaSプラットフォーム「August Health」は、Matrix PartnersがリードするシリーズAラウンドで1,500万ドルを調達した。以前の投資家General Catalystも参加しており、同社はこれまでに合計1,760万ドルを調達している。— 参考記事

サステイナビリティ関連の分析データプラットフォーム「ESG Book」3,500万ドル調達

AIを活用したクラウドベースの分析プラットフォーム「ESG Book」はEnergy Impact PartnersとMeridiam、Allianz Xがリードする3500万ドルのシリーズBラウンドを発表した。同社はBridgewater、J.P. Morgan、Citi 、Robinhoodなどの金融機関の顧客ベースに2万5,000以上の上場企業のサステナビリティとESGデータを提供する。— 参考記事

電気自動車向けの車両管理ソフトウェアを開発「Synop」1,010万ドル調達

電気自動車向けの車両管理ソフトウェアを開発する「Synop」は、Obvious Venturesがリードし、Wireframe Ventures、Congruent、Better Venturesも参加した約1,000万ドルのシードラウンドを公表した。— 参考記事

森林管理SaaSプラットフォームを開発する「Vibrant Planet」1,700万ドル調達

森林管理のためのSaaSプラットフォームを開発する「Vibrant Planet」は1,700万ドルのシードラウンドを公表した。Ecosystem Integrity FundとThe Jeremy and Hannelore Grantham Environmental Trustがこの案件を共同リードした。同社はこれまでに総額3,280万ドルを調達している。— 参考記事