GB Tech Trend #055: スマホARでコマース市場の開発需要を取り込む「Avataar」
自宅にいながら商品の大まかなサイズや使い勝手を知るニーズが高まっています。

執筆: Universe編集部
今週の注目テックトレンド
GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
気軽に店頭へ出掛けて行き、家具や家電商品を確かめられなくなった昨今、スマホARを使って自宅にいながら商品の大まかなサイズや使い勝手を知るニーズが高まっています。
今回4,500万ドルの調達を発表したのはコマース市場においてスマホAR技術を提供する「Avataar」
スマホAR領域で有名な事例には「IKEA」
ARショッピング領域の前身になっているのが、ウェブでコンテンツをリッチ展開するデザイン・トレンドです。たとえばGUCCIなどはキャンペーン・ページ展開時に積極的に開発リソースを投入して、商品体験を拡充させています。動的に動くウェブページでは、商品のストーリー性がよく伝わるようにデザインされています。
また、トランクケース・ブランド「RIMO」
さて、こうしたウェブサイト上は必然的に高いデザイン力が求められます。サイト開発にも一苦労するでしょうし、商品の体験ストーリーを紡ぐための労力も高いでしょう。
そこで登場するのがスマホARの領域です。これまでサイト上だけで完結していた商品体験を現実上に拡張できるようになり、かつ、上記で紹介してきた企業のように商品のストーリー性や使い勝手を細かく、直感的に伝えられます。
Shopifyも同社利用の事業者が簡単にショッピングAR機能を使えるようにノーコード開発機能を提供しています。ただ、Avataarの場合はShopifyのようなプラットフォーマーに、その基盤となる開発ソースを提供する「プラットフォーム・オン・プラットフォーム」
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