GB Tech Trend #054: 視聴者の選択でストーリーが変わる「インタラクティブ技術」の可能性
「動画元年」と言われて久しく、SNSを中心に様々なフォーマットの動画が広く普及しました。

執筆: Universe編集部
今週の注目テックトレンド
GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
「動画元年」
12月21日に同社は500万ドルの資金調達を発表しています。動画ストリーミング企業向けのSaaSを提供しているスタートアップで、視聴者が動画シナリオを選択できる「インタラクティブ性」
とりわけ、音声コマンドを通じてコンテンツ選択機能「SmartListen」
さて、こうしたインタラクティブ動画は、昨今のトレンドになりつつあるグループSNS系アプリと相性が良いと考えます。たとえばはiOS 用の映像コンテンツ視聴アプリ「Whatifi」
同アプリは元から友人同士で話し合いながら映像コンテンツを楽しむ体験に重きを置いていますが、Adventrの技術を用いればさらにその体験が強化されそうです。また、Twitterが昨年買収したスクリーンシェア型のグループSNS「Squad」
視聴者が直接ストーリーに介入するための、体験志向の動画技術を開発する動きは以前からありました。ロンドン拠点のゲーム/映像スタジオ企業「Flavourworks」
この作品には、Flavourworksが独自に開発したクロスプラットフォーム向けTouch Video技術が導入されています。視聴者はスマートフォンのタッチパッド・画面を使って映像に触れることで主人公たちと直接対話することができます。たとえばキャラクターの涙を拭いたり、バレないようにゆっくりとドアを覗いたりする動きをスマホをなぞることで映像作品中に忠実に再現する、といった具合です。
市場では久々に2Cアプリの勢いが見られると感じられた2021年でした。動画アプリではここまで紹介した音声やタッチ技術の進歩によって、さらに広い楽しみ方が確立される予感がしており、来年以降はこうした技術がAR・VR、はたまたメタバースと言った用語と一緒に急速に注目されるかもしれません。より没入感高い、体験性がメディア・コンテンツに求められそうです。
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