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GB Tech Trend #049: Mediumがサブスク強化、Podcastスタートアップ「Knowable」買収のワケ

Knowableは選りすぐりのPodcastコンテンツを月額課金制で提供するサブスクプラットフォームです。

Mediumによる買収を発表した「Knowable」(Image Credit:Knowable)
Mediumによる買収を発表した「Knowable」(Image Credit:Knowable)

執筆: Universe編集部

GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

今週の注目テックトレンド

Spotifyが大手Podcast企業「Gimlet Medit」とPodcast配信アプリ「Anchor」を買収してから2年ほど経ちました。この買収劇以来、急速にPodcast市場に注目が集まり、多数のスタートアップも参入しています。

今回紹介する「Knowable」も同じくPodcastのトレンドに乗り成長をしてきたスタートアップです。そして同社は11月16日、大手ブログ記事プラットフォーム「Medium」によって買収されたことを発表しました。

Knowableは選りすぐりのPodcastコンテンツを月額課金制で提供するサブスクプラットフォームです。業界で有名な人を連れてきてコンテンツ制作を行っており、コンテンツの質に関しては非常に高いのが特徴です。出資者にはAndreessen HorowitzやFirst Round Capital、Initialized Capitalなどが並びます。

競争激しいPodcast市場で、Knowableがこうした著名VCから調達できた理由の1つに「スーパーアプリ志向」のコンセプトが挙げられます。同社は特定トピックのPodcastコンテンツと合わせ売りの形で、コマース領域にまで進出しようと考えていました。

たとえばスタートアップ講座の購読者は、比較的高い確率で起業を検討していることが多いため、購読者にAWSのクレジットを販売することで、ある種のターゲティング・コマースを実現しようとしていたのです。関連性の高い商品を提示することで、音声コンテンツを基軸に、様々な商品や情報も一元的に提供するプラットフォームへの成長を志望していたのがKnowableです。

さて、そんなKnowableがMediumに買収されるメリットはなんでしょうか。真っ先に考えられるのがMediumのサブスク強化戦略です。Mediumは月額メンバーシップ制を導入しており、月額5ドルから購読できます。今回Knowableの上質なコンテンツが提供されることによって、この購読対象にPodcastも入り込んでくることでしょう。

元々、Mediumはプロフェッショナル志向のライターとの相性が良いプラットフォームです。この点、同じく業界のプロを招いたコンテンツを揃えるKnowableのコンテンツを、そのままMediumのブランドコンテンツとして吸収したとしても遜色ないと予想されます。またKnowableの購読者も、Mediumの顧客層と被ることが予想されるでしょうから、メディア買収の連携性も高そうです。

冒頭で話した通り、サブスク強化のために音楽市場はPodcastコンテンツ企業を買い占めるようになりました。Mediumも同様に、教育系・ビジネス系Podcastコンテンツの領域においてKnowable買収を行い、サブスク戦略を推し進めていくことが伺えます。

今週(11月16日〜11月22日)の主要ニュース

4億ドルを調達した「Gemini Trust」(Image Credit:Gemini Trust)
4億ドルを調達した「Gemini Trust」(Image Credit:Gemini Trust)

暗号資産取引所「Gemini Trust」が4億ドル調達

暗号資産取引所「Gemini Trust」は、70億ドルの評価額で4億ドルの調達を目指していると報じられている。同取引所の初の外部資金調達は、Morgan Creek Digitalがリードし、オーストラリア・コモンウェルス銀行やその他の投資家が参加したという。また、同銀行はGeminiと提携し、顧客が売買するトークンの安全な保管場所を提供している。— 参考記事

暗号資産大手「Binance」の米国法人が大型調達予定

世界的暗号資産取引所「Binance」の米国関連会社「Binance.US」は、まもなく終了する予定の資金調達ラウンドで数億ドルを調達する可能性があると報じられた。BinanceのCEOであるCZ Zhao氏は、本ラウンドは今後1~2カ月のうちに終了する可能性が高いと述べているという。— 参考記事

アグリテック大手「Farmers Business Network」が3億ドル調達

農作物の植え付け段階からカーボンフットプリントの追跡までのサービス開発までも行うアグリテック企業「Farmers Business Network」は、Fidelity InvestmentsがリードするシリーズGラウンドで3億ドルの資金を調達した。本ラウンドには他に、Archer Daniels Midland、LN Mittal Family Office、Colle Capital Partners、Walleye Capital、Tudor Investment Corp.などが参加している。— 参考記事

投資プラットフォーム「Yieldstreet」が5,000万ドルの追加調達

オルタナティブ投資プラットフォーム「Yieldstreet」は、ロンドンのMayfair Equity Partnersをリードに5,000万ドルを調達した。6月には、Tarsadia Investmentsがリードする1億ドルの資金調達を発表している。— 参考記事

音楽アプリ「Aimi」が2,000万ドル調達

テキサス州オースティンを拠点とするストリーミング音楽アプリ「Aimi」は、シリーズBラウンドとして2,000万ドルを調達した。本ラウンドは、Great Mountain Partnersがリードし、Founders Fundが加わった。— 参考記事

子供向けウェルネスフード企業「Amara」が1,200万ドル調達

7歳までの子どもを対象とした栄養価の高い食品を開発する「Amara」は、植物由来の食品を扱う企業「Eat Well Group」をリードに、シリーズAラウンドとして1,200万ドルを調達した。— 参考記事

クリエイター・コマース企業「Fourthwall」が1,700万ドル調達

クリエイター向けコマースプラットフォーム「Fourthwall」は、Lightspeed Venture Partners、Initialized Capital、Seven Seven Sixらから1,700万ドルを調達した。— 参考記事

米国で展開するドローン配達企業「Flytrex」が4,000万ドル調達

イスラエルのテルアビブを拠点とし、ノースカロライナ州でWalmartやChili’sなどと共同で郊外の消費者を対象としたドローンによる配送サービスのパイロットを行っている「Flytrex」は、4000万ドルの資金調達実施した。BRMグループが本ラウンドをリードし、OurCrowdや過去の投資家であるBenhamou Global Ventures、btov、BackBone Venturesなどが参加している。— 参考記事