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GB Tech Trend #047: 空いたホテル厨房を有効活用——「ホテル向けUberEats」で成長加速するButler Hospitality

提携するホテルの滞在客に出来立ての料理を届けるルームサービス・ネットワークを展開しています。

3,000万ドルを調達したホテル向けUberEats「Butler Hospitality」(Image Credit:Butler Hospitality)
3,000万ドルを調達したホテル向けUberEats「Butler Hospitality」(Image Credit:Butler Hospitality)

執筆: Universe編集部

GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

今週の注目テックトレンド

日本でもUberEatsが一般化した中「ホテル向けUberEats」の市場ポジションで成長を続けるスタートアップがいます。Butler Hospitalityは10月28日、シリーズBとして3,000万ドルの資金調達を発表しました。

従来、ホテルの予算や規模によってルームサービスの質が決められてきました。たとえばモーテルのような安価な宿泊施設であれば、冷えた料理が届くのは当たり前で、味もファーストフードのようなもので、品揃えも限られたものでした。

そこでButler Hospitalityは、空いたホテル厨房を活用して提携するホテルの滞在客に出来立ての料理を届けるルームサービス・ネットワークを展開しています。複数のホテルのルームサービス調理プログラムを1つの厨房に集約させることで効率化を図ったわけです。今回の投資により、Butler Hospitalityは米国内の12の都市へと進出、約25万室へサービスを提供する予定だそうです

同社は提携するホテルであたかも統合されたような体験を提供できるよう工夫しているようです。例えばゲストがチェックインをした際、自動的にButler Hospitalityにも基本情報が連携され、部屋から食事を注文できるようになります。個別のサービスへの登録プロセスを省いてしまうことで、ユーザーがルームサービスを自然な形で利用できるよう演出しているのです。ホテル側としては顧客最適化されたユーザー体験の提供によってサービス価値の向上を狙えます。

Butler Hospitalityを利用すれば、ホテル側は空いた時間の調理場を新たな収益源として活用することができました。また、不動産オーナーからすればホテルの収益率が上がることに繋がるため、Butler Hospitalityを活用することに非常に意欲的となります。

日本においてはコンビニが多く点在しているのでホテルルームサービスの需要は海外とは異なるかもしれません。一方、地方であれば距離も遠くなる可能性があり、ビジネスホテルなどで同様の需要を見込める可能性があるかもしれません。アジア全体を見ればなおさら商機は高まりそうです。

今週(11月2日〜11月8日)の主要ニュース

5億円超を調達した「Lime」(Image Credit:Lime)
5億円超を調達した「Lime」(Image Credit:Lime)

「Lime」が上場へ向けた大型調達を実施

バイクシェア大手「Lime」は、転換社債とタームローンによる5億2300万ドルの資金調達を完了したと発表。このうち4億1,800万ドルは、Abu Dhabi Growth Fund、Fidelity Management & Research Company、UberおよびHighbridge Capital Managementが運用する一部のファンドがリードする転換社債で構成されている。残りの1億500万ドルは、プライベート・クレジット・グループであるUBS O’Connorからの上位担保付きターム・ローン・ファシリティとして提供されるという。— 参考記事

企業向けデータ統合サービス「Reltio」が1.2億ドル調達

マスターデータ管理プラットフォーム「Reltio」は、Brighton Park Capitalをリードに、Crosslink Capital、NewView Capital、RPS Ventures、Sapphire Ventures、.406 Venturesらが参加するラウンドにて、1億2,000万ドルの資金を調達した。これにより、同社は総額2億3,700万ドルの資金を調達し、その評価額は約17億ドルになるという。— 参考記事

3D商品管理プラットフォーム「VNTANA」が1,250万ドル調達

Eコマース業者が商品を3Dで見せるためのコンテンツ管理システムを提供する「VNTANA」が、シリーズAで1,250万ドルの資金を調達した。本ラウンドには、Mark Cuban氏、Anorak Ventures、Flexport、Oculusの共同設立者であるBrandon Iribe氏などが参加している。— 参考記事

農家直送の食料品配達サービス「MilkRun」が600万ドル調達

食料品のサブスク購入サービス「MilkRun」は、シリーズAラウンドとして600万ドルを調達した。今回のラウンドでは、Spark Capitalがリードし、Rise of the Rest、Social Impact Capital、Congruent VCが参加した。— 参考記事

ギグワーカー採用サービス「Fountain」が8,500万ドル調達

ギグワーカー向け雇用プラットフォーム「Fountain」は、シリーズCラウンドとして8,500万ドルを調達した。Softbankがリードし、B Venture Gruop、Mirae Investment、そして初期の投資家であるDCM、Origin Ventures、Commerce Ventures、Semper Virens、Uncork Capitalらが参加した。今回の資金調達により、Fountainのこれまでの資金調達総額は1億1,900万ドルとなる。— 参考記事

自動運転スタートアップ大手「Momenta」が2億ドル調達

中国の自動運転スタートアップ「Momenta」は、SAIC Motor Corp.やJack MaのYunfeng Capitalなどの出資者から2億ドルを調達した。今回の資金調達で合計約12億ドルを調達したことになる。— 参考記事

a16zが出資するNFTゲーム「Mythical Games」が1.5億ドル調達

NFT技術を用いてゲームキャラクターを独自に識別し、プレイヤーがそのキャラクターを真に所有できるようにする「プレイアブル・NFT」に注力している「Mythical Games」は、シリーズBで7,500万ドルを調達してからわずか数カ月後、評価額12億5,000万ドルで1億5,000万ドルを調達した。Andressen Horowitzが今回のラウンドをリードし、D1 Capital、FTX、Binance、Raine Group、32 Equity、Mantis VC、OneTeam Partners、The Kraft Groupが参加した。— 参考記事