GB Tech Trend #034: 注目集まる「ペットの処方箋配達」——獣医診断市場に商機あり
過去10年弱、米国の処方箋デリバリー市場にはさまざまなプレイヤーが参入し、イノベーションが起きました。

執筆: Universe編集部
グローバルテックニュースでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
※編集部がお休みだったため、今週2本配信します。
今週の注目テックトレンド
過去10年弱、米国の処方箋デリバリー市場にはさまざまなプレイヤーが参入し、イノベーションが起きました。
リモート診察を受けた後は、オンライン上で処方箋が処理され、最寄りの薬局デリバリー事業者から自宅へ配達される仕組みが整いました。Amazonも本格参入し、薬局へ出向いて処方箋をもらうといった体験は代替されつつあります。
そして、これまで巨大薬局市場で起きていたオンライン化トレンドは「ペット市場」
TechCrunchの記事によれば、過去1年間、家にいる人が増えたことでペットのオンライン獣医師の診察回数も増加したとのことです。コロナ禍が医療体験のオンライン化を加速させたのは日本でも同様の現象が発生しました。続けて、世界のペットケア産業も活況で、2020年には2,080億ドルとされていたものが、2030年には3,430億ドルに達すると予測されています。
オンライン進出した医療サービス提供者が増加するとともに、オンライン処方箋事業者へのニーズも増加していくのがこれまでの対人市場で起こっていたトレンドです。実際に「PillPack」
Mixlabが狙うのはまさにこのトレンド転換です。
これまでに動物病院市場の新興プレイヤー「Modern Animal」
今後は自社薬局拠点を他事業者にも解放し、APIで繋ぐだけであらゆる獣医師が処方箋デリバリーサービスを提供できるようになる、いわば「ペット処方箋版AWS」
「動物」
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