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GB Tech Trend #031: 世界50カ国での人材獲得を支えるHR管理サービス「Remote」、新たなユニコーン企業として急成長中

コロナ禍において働き方は大きく変わり、オンラインでの人材獲得が一般的となりました。

1億ドルの調達とユニコーン企業へと成長した「Remote」。Image Credit: Remote。
1億ドルの調達とユニコーン企業へと成長した「Remote」。Image Credit: Remote。

執筆: Universe編集部

グローバルテックニュースでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

今週の注目テックトレンド

コロナ禍において働き方は大きく変わり、オンラインでの人材獲得が一般的となりました。特に採用する地域についてはリモートワークが普及したおかげで、国内においても選択の幅が広がっていると思います。

一方、国をまたいでで従業員やフリーランスを獲得するとなると、税金や契約書類、給与計算に至るまであらゆる項目がバラバラで、多国籍企業になればなるほど管理の難易度が高まります。それゆえに管理コストをまかなえる大企業でしか世界中から人材を獲得できずにいました。そこで登場したのが「Remote」です。

Remoteは社員の属性を問わず(正社員や契約社員)、リモートで働く人の入社手続き、給与計算、福利厚生などを管理するツールを提供しています。7月には1億5000万ドルの調達に成功し、10億ドルの企業評価と共にユニコーン企業入りも果たしています。

Remoteは現在、世界50カ国でのサービスを展開しています。今回の調達で福利厚生やエクイティ、ビザサポート、従業員のリロケーションなどの分野も強化およびカバーする予定で、リモート人材を獲得するためのフルスタックサービスとして市場でのさらなる成長を目指します。

新しい人材を世界中から採用するとなると、現地法人の立ち上げや、現地の法律・税務に精通した人を雇う必要がありました。こうしたグローバル人材獲得のバックエンドコストをSaaSのアプローチから解決しようというわけです。同社は元々、世界各国のエンジニアを採用するプラットフォームに重きを置いていましたが、今では職種を問わずグローバルチーム組成を手軽に行える採用インフラになっています。

スポットで依頼するクラウドソーシングなどと異なり、長期コミットが求められる開発仕事はやはりある程度のチームビルディングが必要になります。用意される予算も桁が違ってきますし、B2B事業として成立させやすい領域です。

類似するプラットフォームとして、アプリの外注開発を請け負う「Engineer.ai」や「Gigster」らに代表されるサービスは、世界中から集められたリモート・エンジニアチームによって開発チームを構築できるようになっています。

企業が個人のエンジニアを探し出して採用するような形ではなく、プロジェクトを丸ごと開発企業に投げてしまい、その裏側ではオンデマンドに組成されたリモートワーカー達によって開発されるといった流れができつつあるのです。

今週(7月12日〜7月18日)の主要ニュース

1.5億ドルの調達をした「Netradyne」(Image Credit:Netradyne)
1.5億ドルの調達をした「Netradyne」(Image Credit:Netradyne)

エッジコンピューティング企業「Netradyne」がVision Fundから大型調達

車内カメラにエッジコンピューティングを活用してドライバーの安全向上を図る「Netradyne」は、シリーズCラウンドとして1億5,000万ドルを調達した。Softbank Vision Fund2がこのラウンドをリードし、Point72 VenturesとM12が参加した。— 参考記事

ECフルフィルメント大手「Delhivery」が新たなに1億ドル調達

インドのグルガオンを拠点とするEC企業向けフルフィルメント・プラットフォーム「Delhivery」は、配送サービス大手のFedExの子会社であるFedEx Expressから1億ドルの資金を調達した。今回の資金調達は予定されているIPOに向けて2億7700万ドルを調達をしてから2カ月も経たないうちに行われた。— 参考記事

食料品店で働く人の故障予防をする「Verve Motion」が1,500万ドル調達

生鮮食料品店で働く人々のための腰痛予防などに効くエクソ・スーツを開発している「Verve Motion」は、シリーズAラウンドとして1,500万ドルを調達した。Construct Capital がこのラウンドをリードし、Founder Collective、Pillar VC、Safar Partners、OUP が参加した。— 参考記事

お店の買い物客に最適な食料品をお勧めする「Halla」が450万ドル調達

「テイスト・インテリジェンス」技術を基に、買い物客の意図を正確に予測し、その人が買いたいと思う食料品を推奨することができる「Halla」は、Food Retail Venturesから450万ドルの資金を調達した。— 参考記事

値下げなどのモニタリングツール「Visualping」が600万ドル調達

カナダ・バンクーバーを拠点とし、ウェブサイトに掲載された商品の値下げなどの変化を監視できるサービスを提供する「Visualping」は、今年初めに発表した200万ドルのシードラウンドに加え、600万ドルの資金を調達した。本ラウンドはFUSEがリードした。また、以前出資したMistral Venture PartnersとN49Pも参加している。— 参考記事

エジプトの新たなソーシャル・コマース企業「Taager」が640万ドル調達

エジプトを拠点とするソーシャルEC企業「Taager」は、アフリカに特化したVCである4DX Venturesがリードする形で、640万ドルの資金を調達した。この資金調達には、Raed Ventures、Beco Capital、Breyer Capital、およびCareemの共同設立者であるMagnus Olssonをはじめとする個人投資家が参加している。— 参考記事

南米向けスーパーアプリを目指す「Yummy」が400万ドル調達

ベネズエラ向けのスーパーアプリを作ることを目標に、ラテンアメリカでダークストア業態のデリバリー事業を拡大するデリバリーアプリ「Yummy」は、400万ドルの資金を調達した。出資者には、Y Combinator、Tinderの共同創業者であるJustin Mateen氏、Canary、Hustle Fund、Necessaryらが名を連ねる。— 参考記事