GB Tech Trend #109:DisneyがEpic Gamesに15億ドルの出資、その先に見えるコラボレーション戦略
新たな収益軸とエコシステム構築のために取り組む「クリエイターエコノミー」がキーワードだと言えそうです。

執筆: Universe編集部
今週の注目テックトレンド
GB Tech Trendでは世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。
2月7日、Walt Disneyが「Fortnite」
さて、今回DisneyがEpic Gamesへ大型出資を決めた理由はなんなのでしょうか。大きな理由としてDisneyが新たな収益軸とエコシステム構築のために取り組む「クリエイターエコノミー」
今回の出資先であり、パートナーともなったEpic Gamesは、まさにクリエイターエコノミーの代名詞になろうと躍起になっています。たとえばForniteでは、各クリエイターが制作した島の人気の指標(ユーザーの滞在時間、訪問人数)
Epic Gamesはプラットフォーム拡大と共に、Fortniteの売り上げだけで生活できるクリエイター数を増やしていく予定です。月間プレイユーザー数が2億を超え、かつUGCで多額の売上を立てられるというクリエイターエコノミーの必須要素を兼ね備えているFortniteは、Disneyにとってクリエイターとの接点を持つ上で見逃せないサービスと言えます。
Disneyは「異領域キャラクターとのコラボレーション」
そのDisneyがコラボレーション先に選んだのがFortniteです。Fortniteはこれまでにも多様なキャラクターとの共存世界をマルチバースで実現するというプラットフォーム戦略を取ってきました。新旧多くのキャラクターが入り混じるFortniteでDisneyは、クリエイターとの共創によってキャラクターの新たなユースケースを生み出し続けることができます。また、クリエイター自身もUGCによって稼げるWin-Winの関係も大規模に描こうとしています。
キャラクターコラボレーションとクリエイターエコノミー創出を大規模に実現させるため、Fortniteは「Entertainment Universe」
またこれからさらに、この流れを受けたクリエイターエコノミー支援ツールや、クリエイティブなワールドを制作するスタジオ型のスタートアップが登場することも考えられます。
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