
原田 七穂
株式会社カウシェ
PR
グローバル・ブレイン(GB)が投資先支援の一環として投資先企業の広報・PR担当者向けにこれまで約50回続けてきた施策「PRコミュニティ」。その勉強会で語られた、スタートアップに多い「1人広報」でも活用できるナレッジをご紹介します。

【Summary】
事業成長に直結するKPIを立て、会社の実績を数字で把握する
ステークホルダーの行動と社会の動きからメディア戦略を立てる
社内情報と外部リソースをフル活用し「1人広報」
国内最大級の独立系VCであるグローバル・ブレイン(GB)
先日のPRコミュニティでは「事業成長につなげる広報・PR」
本記事では、原田氏が勉強会で明かした事業成長につながる広報・PRのための具体的なアクションを5つご紹介します。(※モデレーター:GB Brand Communication Team 松井 小麦)
まずはじめに原田氏は、自身のキャリアから得られた広報・PR業務への示唆を紹介。
前職ではマーケティングや法人営業に携わっており、広報・PRは未経験だったという原田氏。カウシェ入社後に採用広報やプロダクト広報に携わり、さらに領域を広げてマーケティングに関与した時期もあったそうです。こうした「複数領域にまたがるキャリア」
たとえば、採用領域に携わることで「採用の停滞が事業のロードマップの遅れにつながり、結果的に目標達成ができなくなる」
原田氏は「広報・PR以外の領域を経験することが、プロダクトの特性や会社の売上構造への理解につながった」
次に、原田氏はスタートアップの広報・PR担当者が陥りがちな罠として「メディア露出そのものが目的化してしまうこと」
カウシェでも過去にメディア露出を複数実現できたものの、アプリのインストールにまったくつながらなかったケースがあったといいます。そうした経験から、現在カウシェでは広報・PR活動のKPIとして「アプリのインストール数」
また、原田氏は「事業にコミットする広報・PRのためには『数字』
社内コミュニケーションに関する話題の中で、原田氏が加えて明かしたのは、CEOとの1on1を行う重要性です。事業の旗振り役であるCEOの目指す方向と広報・PR戦略を一致させるために、意識的に1on1に取り組んでいるといいます。
原田氏がCEOとの1on1でよく聞くのは「いま、1番脳内を占めていることを3つ教えてください」
モデレーターの松井が「CEOは多忙なことが多い。1on1の時間を確保できない場合はどうすればよいか」
さらに、自ら積極的に社内情報を取りに行くスタンスも重要です。原田氏は、経営会議の議事録など、社内で公開されている情報を確認することに加えて、他部署のSlack上のやり取りを毎日読み切るのを日課にしているとのこと。プロダクトチームのチャンネルから新機能のネタをいち早く見つけたり、営業チームの投稿から顧客の声を把握したりと、事業や現場のトピックスをリアルタイムで掴んでいるそうです。
CEOの方針や事業状況、現場のネタなどを把握した後は、それらを広報・PRおよびメディア戦略に落とし込んでいきます。
原田氏はカウシェのメインユーザーは「地方在住の節約志向な50代女性」
まずはじめに行ったのが、メインユーザー層の生活リズムの分析です。彼女たちは夜早く就寝する傾向があることをユーザーインタビューから知り、生活の中で目にしている可能性が高い朝のニュース番組や昼の情報番組に露出できると効果的ではという仮説を設定。さらにWebの領域では、ターゲット層が最も利用するSNSがインスタグラムであると特定し、マーケティングチームと連携してインフルエンサー施策を実施しました。
外部メディアに取り上げてもらうには、メディア側の関心を惹くアプローチも重要です。原田氏はメディアとのコミュニケーションにおいては「社会の動きと自社の話題を絡めること」
重要なステークホルダーであるメインユーザーの生活実態に寄り添い、かつメディアが報じたい社会的な文脈を掛け合わせる設計が奏功し、1年で18件のテレビ取材をしてもらえることに。(前年比2.66倍)
最後に原田氏は、スタートアップで広報・PR活動を行う際は「外部リソースを活用することが重要」
スタートアップの広報・PR担当者は1人体制であることが多く、社内だけで悩んでいては視野も狭くなりがちです。そこで、出資元であるVCの支援チームなどを巻き込み、パートナーとして活用することを推奨しました。
具体的な活用事例として挙げられたのは、GBが主催した、複数の投資先企業が合同でキー局プロデューサーへピッチを行うメディアプロモートイベントです。この場を活用し、カウシェでは同局の情報番組で自社の特集を組んでもらうことに成功しました。
また、PRコミュニティを通じて出会った他企業の広報・PR担当と連携し、「節約」
これに対し松井は「GBの広報・PR支援体制やPRコミュニティを活用した好事例。ぜひ投資先企業の皆様にはGBの支援を積極的に活用してほしい」
講義の後には、参加者と登壇者による質疑応答も実施。スタートアップで広報・PR活動に励む者同士の積極的な意見交換が交わされました。
なお、開催後の参加者アンケートでは満足度100%を記録。「明日から実践できそうなノウハウに富んだ貴重な会でした」
今後もGBでは「未踏社会の創造」
※所属、役職名、数値などは勉強会開催時のものです
(編集:GB Brand Communication Team)

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